BPaaSとは?BPaaSの言葉の誕生について

社内コミュニケーション-効率化

はじめに:BPaaSの誕生

2017年 ビジネス環境が急速に変化する中、
日本IBMが新たなビジネスモデル「BPaaS(Business Process as a Service)」を世に送り出しました。

このモデルは、従来のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)と
クラウドコンピューティングを融合させた革新的なアプローチです。

この当時、日本IBMのコグニティブ・プロセス・サービス アソシエート・パートナーである毛利光博氏は、
「これまではコスト削減を主眼に行われてきたBPOが今、”攻めの姿勢”に転じつつある」と語っています。

出典:https://www.ibm.com/blogs/smarter-business/business/bpaas

BPaaSとは何か?

BPaaSは、業務プロセスをクラウドベースでサービスとして提供する新しいビジネスモデルです。
従来のBPOとの大きな違いは以下の点です:

  1. クラウドベース:システムと業務プロセスがクラウド上で統合されています。
  2. 標準化:業務プロセスが標準化され、効率的に提供されます。
  3. オンデマンド:必要な時に必要な分だけサービスを利用できます。
  4. 最新テクノロジーの活用:AI、アナリティクス、RPA等の最新技術が組み込まれています。

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当時の日本IBMのBPaaS戦略

日本IBMは、自社の業務改革経験を基に、BPaaSを通じてお客様の業務改革を支援しています。特に以下の3つのサービスに注力しています:

  1. 調達オペレーション:オフショア拠点を活用したコスト削減と効率化
  2. 戦略ソーシング:IBMの購買ノウハウを活かした支出削減
  3. 仕組みの提供:支出可視化のインフラや社内統制の仕組み確立支援

BPaaSがもたらす価値

BPaaSの導入により、企業は以下のような価値を得ることができます:

  1. コア業務への集中:ノンコア業務をアウトソースすることで、企業の強みとなる領域に注力できます。
  2. コスト削減と効率化:標準化されたプロセスとクラウド活用により、大幅なコスト削減と効率化が可能です。
  3. 経営の可視性向上:支出の可視化により、経営判断のスピードと精度が向上します。
  4. 最新技術の活用:AI、アナリティクス、RPAなどの最新技術をスムーズに導入できます。

事例紹介

日本IBMは、様々な企業でBPaaSの導入を支援しています。例えば:

  1. ある大手メーカーでは、ノンコア領域の購買部門をアウトソースし、優秀な人材を海外事業やアナリティクス部門に再配置しました。
  2. ある製造業では、分散していた間接材の購買プロセスを集約し、スケールメリットを活かせる体制を構築しました。

今後の展望:最新テクノロジーとの融合

日本IBMは、BPaaSをさらに進化させるため、以下のような取り組みを行っています:

  1. IBM Watsonの活用:自然言語処理や画像解析能力を活かした購買支援システムの開発
  2. RPA(Robotic Process Automation)の導入:定型業務の自動化による効率向上
  3. アナリティクス技術の活用:データ分析に基づく意思決定支援

毛利氏は、「IBM CloudとBPaaS、そして最新のテクノロジーを活用しながら、お客様企業のさらなる業務改革に貢献していきたい」と今後の展望を語っています。

おわりに

当時の日本IBMが先駆けて開発したBPaaSは、クラウド時代における新たなビジネスモデルとして大変注目を集めていました。