【Google スプレッドシート】の基本的な関数から応用まで

スプレッドシート

Google スプレッドシートは、さまざまな関数を利用してデータを効果的に処理し、分析することができる強力なツールです。この記事では、初心者向けの基本的な関数から、より高度な応用関数までを網羅的に紹介します。

1. Google スプレッドシートの基本的な関数

1.1 SUM(合計)

SUM関数は、選択したセル範囲の数値を合計します。これは、最も基本的でよく使われる関数の一つです。

例:

plaintextコードをコピーする=SUM(A1:A10)

この式は、A1からA10までのセルに含まれる数値の合計を計算します。

1.2 AVERAGE(平均)

AVERAGE関数は、選択したセル範囲の数値の平均値を計算します。平均を取ることで、データの全体的な傾向を把握するのに役立ちます。

例:

plaintextコードをコピーする=AVERAGE(B1:B10)

この式は、B1からB10までのセルの平均値を計算します。

1.3 MAX(最大値)とMIN(最小値)

MAX関数は、指定した範囲内の最大値を返します。逆に、MIN関数は最小値を返します。

例:

plaintextコードをコピーする=MAX(C1:C10)
=MIN(C1:C10)

これらの式は、それぞれC1からC10までのセルの最大値と最小値を返します。

1.4 COUNT(数値のカウント)

COUNT関数は、指定した範囲内で数値が入力されているセルの数をカウントします。これは、データの数を知りたいときに便利です。

例:

plaintextコードをコピーする=COUNT(D1:D10)

この式は、D1からD10までの範囲で数値が入力されているセルの数をカウントします。

1.5 COUNTA(空白以外のセルのカウント)

COUNTA関数は、数値に限らず、空白でないセルの数をカウントします。これは、数値以外のデータも含めて集計したい場合に有効です。

例:

plaintextコードをコピーする=COUNTA(E1:E10)

この式は、E1からE10までの空白でないセルの数をカウントします。

2. 応用関数

2.1 IF(条件式)

IF関数は、指定した条件に基づいて、異なる値を返す条件付き関数です。条件が真の場合に返す値と、偽の場合に返す値を指定できます。

例:

plaintextコードをコピーする=IF(F1>10, "大", "小")

この式は、F1の値が10より大きい場合に「大」、そうでない場合に「小」を返します。

2.2 VLOOKUP(垂直検索)

VLOOKUP関数は、指定されたキーを元に垂直方向にデータを検索し、対応する値を返します。これは、大規模なデータセットで特定の情報を検索する際に非常に役立ちます。

例:

plaintextコードをコピーする=VLOOKUP(G1, A1:C10, 2, FALSE)

この式は、G1の値をA1からC10の範囲で検索し、そのキーに対応する2列目の値を返します。

2.3 HLOOKUP(水平検索)

HLOOKUP関数は、VLOOKUPの水平バージョンです。データが横に広がっている場合に使用されます。

例:

plaintextコードをコピーする=HLOOKUP(H1, A1:F10, 3, FALSE)

この式は、H1の値をA1からF10の範囲で検索し、そのキーに対応する3行目の値を返します。

2.4 CONCATENATE(文字列の連結)

CONCATENATE関数は、複数の文字列を連結して1つの文字列にします。名前や住所など、複数のデータを1つにまとめたいときに使用します。

例:

plaintextコードをコピーする=CONCATENATE(I1, " ", J1)

この式は、I1の文字列とJ1の文字列をスペースで区切って連結します。

2.5 ARRAYFORMULA(配列関数)

ARRAYFORMULA関数は、配列全体に対して一度に計算を実行する関数です。複数のセルに対して同じ操作を行う場合に非常に便利です。

例:

plaintextコードをコピーする=ARRAYFORMULA(A1:A10 * B1:B10)

この式は、A1からA10とB1からB10までの各対応するセルの積を一度に計算します。

3. 高度な関数の活用例

3.1 QUERY(データベース風のクエリ)

QUERY関数は、スプレッドシート内のデータに対してデータベースのようにクエリを実行できる強力な関数です。データを絞り込んだり、特定の条件で集計を行ったりする場合に使用します。

例:

plaintextコードをコピーする=QUERY(A1:D10, "SELECT B, C WHERE A > 100", 1)

この式は、A1からD10の範囲でA列の値が100より大きい行から、B列とC列のデータを抽出します。

3.2 IMPORTRANGE(別スプレッドシートからのデータインポート)

IMPORTRANGE関数は、別のスプレッドシートからデータをインポートする関数です。複数のシート間でデータを共有する際に非常に便利です。

例:

plaintextコードをコピーする=IMPORTRANGE("スプレッドシートURL", "シート名!A1:D10")

この式は、指定したURLのスプレッドシートから、指定した範囲のデータをインポートします。

3.3 REGEXMATCH(正規表現による一致)

REGEXMATCH関数は、正規表現を使用して特定のパターンと一致するかどうかを判定します。データのパターンを検出したい場合に使用します。

例:

plaintextコードをコピーする=REGEXMATCH(K1, "^[A-Z]{3}-[0-9]{4}$")

この式は、K1の内容が「AAA-1234」のようなパターンと一致するかどうかを確認します。

まとめ

Google スプレッドシートの関数を効果的に使うことで、データの処理や分析が大幅に効率化されます。基本的な関数を習得した後は、応用関数を活用することで、さらに複雑なデータ処理も簡単に行うことができるようになります。この記事を参考にして、日々の作業をより効率的に進めてください。

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